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Dr.倫太郎 驚きの最終回(結末)までのあらすじとネタバレ情報!

公開日: : 最終更新日:2015/06/19 Dr.倫太郎, ドラマ

「Dr.倫太郎」

堺さんの連ドラは1年半ぶりだそうです。
えっと… そうそう、「リーガル・ハイ」以来…
あれから1年半もなるんですね。

弁護士、銀行員…いろんな役でヒットを飛ばす堺さんが今回演じるのは 「精神科医」。
なんか、すごく似合いそうな気がします。

「天才精神科医」と言われる堺さん演じる日野倫太郎ですが…
苦手なものがあって、それが「恋愛」。

「恋愛」とは一過性の精神疾患のような状態。と豪語します。
そんな倫太郎もある女性と遭遇してからその恋愛観、
そして人生が大きく舵をきることになっていく というストーリー。

なるほど! 面白そうじゃないですか。

そこで、このコーナーでは「Dr.倫太郎」の
最終回、結末までの あらすじやネタバレを随時紹介していきたいと思います。

では早速見ていきましょう。

Dr.倫太郎のあらすじとネタバレ!

第1話(4月15日放送分)

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     日野倫太郎(堺雅人)

日野倫太郎(堺雅人)は世間でも有名な腕利きの精神科医。
患者に寄り添い、向き合い心の中のモヤモヤを倫太郎流に解きほぐしていくのです。

大学では教鞭をふるい、そして著作物の執筆も手掛けるまさに「スーパー精神科医」です。

その片鱗を見せつける出来事が起きました。
とあるのビルの屋上。
そこには、阿川繭子(近藤春菜)が立ち尽くしていました。

周りは騒然です。
倫太郎はすぐさま屋上に駆け上がり、繭子を説得しようとします。

ところが…
精神錯乱状態の繭子は逆上するばかり…
「一緒にここから落ちて!」

そういう繭子をしっかり抱きかかえ、階下の救命マットの上に繭子と共にダイブ!
この人命救助は瞬く間に世間に知れ渡りました。
倫太郎の名声は一気に上がって行ったのです。

ところが、 そんな倫太郎にも苦手分野がありました。

それは「恋愛」。 恋愛に関していえば、ことさら消極的。
「恋愛とは一過性の精神疾患のような状態」と言い切り
人に恋する。人を好きになることをまるで「病気」扱いしているようでした。

女性が苦手というわけではないのです。
幼いころから仲良くしていて今も付き合いがある女性もいるのです。
現に水島百合子(吉瀬美智子)がそう。
百合子も倫太郎と同じ病院の外科医として働いていました。

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   水島百合子(吉瀬美智子)

倫太郎は百合子のことを幼馴染と思っていますが…
百合子はそうは思っていないようで何かと論太郎の面倒をみています
倫太郎の良き理解者でした。

う~ん。こればっかりは難しいですよね。 幼馴染ってそうなんです。
永遠にそういう関係が続くのが当たり前のように思えてしまったりしますから。
なんとなくわかる気がします。

ところがそんな倫太郎に大きな出会いが待ち受けていました。

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     夢乃(蒼井優)

大学の理事長の円能寺一雄(小日向文也)の会食の席で、

新橋の売れっ子芸者夢乃(蒼井優)と 運命的な出会いを果たすのです。
そして、この出会いは倫太郎にとってすごく意味を持つ出会いとなって行くのでした。

この宴で知り合いになった夢乃と思ってもいない形で再会します。
倫太郎の病院に夢乃がやって来たのでした。
ですが、この時の夢乃は先日会った夢乃とはまるで別人。
生気を全く感じさせない無表情の夢遊病者のような状態でした。

これには何か事情があるのでしょう。
ある日の芸者でない時間(プライベート)に夢乃は、謎の女、相沢るり子(高畑淳子)からお金をせびられていました。
事情はわからなかったのですが…
「借金」
「たかられてるの?」
とにかく、夢乃が二重人格のような人生を送っている理由は相沢が一枚かんでいるようにみえました。

ある日の晩。
一人酔って歩く夢乃を倫太郎は見かけます。
千鳥足でフラフラの夢乃は思わず、つまずいて転んでしまいます。

倫太郎は慌てて夢乃の元へ駆け寄りますが、酔ったふりをしているだけのようでした。
なぜ、彼女をそうせるのか?わからなかった倫太郎は
「夢乃さん、どうかムリをしないでください。なぜだかわからないけどあなたはムリをしています。違いますか?」
と優しく語り掛けました。

すると、夢乃は涙を流しながら「ずっとひとりでずっと寂しくて・・」と言い、夢乃は倫太郎にキスをしてきました。
この一部始終を影で見ている人物が…
倫太郎といつも対立する宮川貴博(長塚圭史)の助手の矢部街子(真飛 聖)でした。
この夜のキスをスマホで写真に収め、宮川にリークするのです。
倫太郎は思わぬ形で宮川に弱みを握られることになってしまいました。

一方、命を倫太郎に救われた繭子が、会社で過呼吸のような状態に陥り救急車で倫太郎の病院に運ばれました。

繭子はつい最近まで、会社では仕事ができるやり手の社員で明るく仕事に取り組んでいました。
それが評価され、あるプロジェクトのリーダーに任命されました。

しかし一部の社員はそんな繭子がうらやましくもあり、嫉妬の感情をいだくようになります。
繭子はいじめの標的にされたのです。

そのいじめは壮絶で繭子の心に影を落とすようになります。
繭子は自分で自分を傷つけるようになってしまったのです。

そんな繭子に倫太郎は優しく語り掛けます。
「繭子さん、もう頑張らないでください」
「この傷はあなたが頑張ってきた証なんです」

倫太郎は繭子の掌にそっと氷をのせ
「あなたの悲しみは氷と同じです。溶けていくときは痛みを感じますが痛みは必ず去っていきます。あなたの心の痛みも…」
と優しく繭子に寄り添おうとしました。

「私は何で嫌われたの?何が悪かったの?教えて先生!」
初めて繭子は自分の気持ちを倫太郎にぶつけます。

倫太郎は答えます。
「繭子さんの悪い所など元々ない。嫌がらせをした同僚はあなたが妬ましかっただけ」
「僕の大好きなコメディアンはこういいました。『嫉妬はいつも正義の服を着てやって来る』」

そして最後に「僕はあなたの味方です」
繭子はまたしても倫太郎に救われたのでした。

その晩、満開の桜の下、倫太郎は夢乃が歩いてきました。
倫太郎は「夢乃さん」と声をかけます。
ところが夢乃は倫太郎のことを全く見ず素通りしていってしまったのです。

「どういうことだ…?」
倫太郎が知っている夢乃ではなかったのです。

第2話 (4月22日放送分)

世間では天才精神科医として知られる倫太郎。
理事長の円能寺からも信頼を受けています。

次の教授戦では倫太郎を推すとまで言ってる所を見ると信頼度は相当なものではないでしょうか?
そんな円能寺から倫太郎はある人物を紹介されます。

大物小説家の風間(辻萬長)でした。
誰もが知る売れっ子小説家の風間でしたが、最新作がけなされ、
精神的にまいっているから 倫太郎に風間を診るようにと紹介されたのでした。

風間の症状はかなりひどいもので 長年風間を支え続ける秘書のむつみ(堀内敬子)を
「むつみと同じ顔をした別人だ!」と暴言をはいて大暴れし始めます。

勢いあまり、頭部をぶつけ、そのまま慧南病院に入院することになりました。
診察の担当は外科医の百合子(吉瀬美智子)でした。

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   宮川(長塚圭史)

そして、診療方法の違いから対立している宮川(長塚圭史)が例によって画像診断をします。
ところが、倫太郎はそれが受け入れられません。画像で判断できるのもではない!
そう感じた倫太郎は宮川に真っ向勝負を挑みます。
「そのように判断するのは早すぎませんか?」
そして、理事長から依頼を受けたのは自分だというのもあったのでしょう。
直接、風間の話を聞きにいくことにしたのです。

そうなんです。
倫太郎は患者に寄り添う精神科医。
画像で判断してしまっては、見えない部分が多すぎる!
しっかりとした信念を持つ素晴らしいお医者さんなんですね。

そんな倫太郎の苦手分野は「恋愛」でした。
ところが、芸者の夢乃に出会ってからはそれが少しずつ変化していくことに
倫太郎自身、気づいていませんでした。

ですが、出会いがあってからはどことなく夢乃の事が気になる倫太郎。
そんなある日、倫太郎は夢乃からデートに誘われます。

デートの中で夢乃から父親の治療費がどうしても足りないと泣きつかれた倫太郎は
「お金のことは僕が何とかします」と言ってしまいました。
その額300万。大金です。

ところが、何も考えずに倫太郎は夢乃に言われた口座に300万を振り込んでしまったのです。

一方、小説家の風間の主治医が円能寺の指示で宮川が担当することになりました。
ですが、倫太郎としては風間の診断が納得できるはずもなく
隠れてコソコソと独自に風間の事を調べ始めます。

むつみを別人扱いする。
むつみに冷たく当たる…
これは、すべて風間の愛情の裏返しではないかと倫太郎は思うのでした。

こういった動きはすぐに宮川に知られることとなり、
倫太郎は風間サイドへの接触を禁じられてしまいます。

そこでめげないのが倫太郎です。
宮川が学会で出張しているすきに風間と診察室で話をすることになったのです。

風間の小説にはムササビが度々登場します。
そのムササビは風間にとって愛の象徴でした。
どうやら、むつみにムササビを被せて小説を書いていることに倫太郎は気づきました。
むつみ=ムササビということですね。

自分ではむつみを幸せに出来ないそう悟った風間はある日を境にむつみにつらく当たるようになったのです。
その話を寄り添って聞く倫太郎に徐々に心を開いていく風間。

「あなたは妄想の天才で、それは個性です」
「僕の大好きなコメディアンはこう言っています。『人生は妄想だ。我々は妄想族だ』」

倫太郎の言葉に心動かされた風間は再びペンを握ります。
新たな創作活動に入ったのです。

その晩、自宅に帰ると…
夢乃が玄関の前で待っていました。

驚く倫太郎に、
「この前の300万、親切な親戚が助けてくれたので
返しに来ました」
と、笑顔で話します。

倫太郎の淡い恋心が芽生えた瞬間でした。 

第3話 (4月29日放送)

ある女性が救急搬送されてきます。 その女性は大けがを負っており、百合子が緊急オペを担当します。
女性は弓子(宮本真希)といい、この怪我は普通の怪我ではなく
DVが原因ではないかと百合子は疑います。

百合子の意見を聞いた倫太郎は、
そういう状況なら心のケアが必要だと考え 弓子から話を聞こうとします。

「どなたかから暴力を受けたということは?」 そう倫太郎が聞いても
「ありえません」と事実を認めようとしません。
それだけでなく何かを必死で隠そうとしているようにしていました。

様子を見に来た夫の司(北村有起哉)はちょっとしたことで 激昂するような感情の起伏の激しい男性でした。
そんな様子をみた葉子(高梨臨)は間違いなく、
弓子はDVを受けていると 主張をします。

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        葉子(高梨臨)

 

DVを疑われていると感づいた弓子は突然転院を希望します。
やはり何かを隠していると感じた倫太郎は、
この問題の解決策に ある方法を実行しようとします。

ある方法とは、実際に司と一緒にいること。
司は弓子の看病のために病院の宿直室を借りてそこで寝泊まりしていました。
宿直室が満室のため、相部屋をお願いしますと有無を言わさず司の部屋に入り込んだのです。

そこで倫太郎は司が睡眠障害からくる精神異常があると気づきました。
レム睡眠状態で夢の中で行動をしているはずが現実においても同じ行動を起こしてしまうという
障害です。
今回のパターンは夢の中で弓子にDVを働いていたのですが現実にも無意識に弓子に同じことを
行ってしまったということなんです。
「まずは検査から始めませんか」
倫太郎は優しく司に声をかけます。

そのあくる日、司がなんと逮捕されてしまいます。
政治家の闇献金に関わっていたことが理由です。
真相は司がただ利用されていただけなんですが…

弓子は倫太郎が司に何か吹きかけたと勘違いし
「余計なことをして私たちの家庭を壊した」と倫太郎を激しく責めました。

そんな弓子に倫太郎は優しく語り掛けるのです。
「弓子さん、司さんは、そんなあなたのことをとても大切におもっていたのですよ。
そんな大切なあなたが「どうでもいい」と思っているわけないじゃないですか」

そして、倫太郎は司が病室に持ってきた白い2輪のガーベラの花を指さし
「白いガーベラの「花言葉」をご存知ですか?と葉子に問いかけます。

「希望」
「それを、あなたに託したのです」

弓子は気持ちが開放されて泣き崩れたのです。

 

一方、夢乃(蒼井優)は一旦は用立ててもらった300万を倫太郎に返したのですが
謎の女・相沢(高畑淳子)からの圧力が強く、さらなるお金が必要になっていました。

そこで、倫太郎に再度お金を借りることを考えます。
倫太郎の家にやってきた夢乃は
「700万を貸してほしい」と懇願します。
ところが、金額が大きすぎる。 即答できない倫太郎に…

「ひのりんに身をささげます」 夢乃は言いますが…。

その場に百合子がやってきて、さぁ大変です。
言い争いになりそうなところで夢乃は洗面所に駆け込みます。

あの晩、桜並木で夢乃とキスをしたとき
夢乃は「ずっとひとりでずっと寂しい」と倫太郎に言いました。

自分に対し何らかのシグナルを発している人をほっておくことはできない。
そう二人で話す声を
夢乃は聞いてしまったのです。

いたたまらなくなった夢乃はそのまま倫太郎の家を後にします。

その数日後、ついに夢乃が倫太郎の診察室を訪れます。

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第4話  (5月6日放送分)

3話のラストで倫太郎の診察室を訪れた夢乃。
夢乃の精神疾患が気になる倫太郎は、ようやく診察室に訪れた夢乃を
心から迎え、夢乃のその心にじっと寄り添おうとします。
ところが、夢乃は診察室から逃げ出してしまい上手くいきませんでした。

時を同じくして、今度は倫太郎と敵対する宮川が騒ぎを起こします。
バレエダンサーのプリマドンナで知られる三浦牧子(マイコ)が
診察で宮川からセクハラを受けたと大騒ぎし始めたのです。
当の宮川は当然セクハラなんてしていない。 転んだ牧子を助けただけだと主張します。

そして更に騒ぎが大きくなる出来事が…
牧子と一緒に病院に来ていた娘の千果(井上琳水)が姿を消したのです。
どうやら先ほど倫太郎の診察室から飛び出していった夢乃が千果を連れ出し
遊園地で遊んでいたようなのです。

千果が見つかりホッと胸をなでおろす、スタッフたち。
ところが…夢乃は倫太郎の姿を認めると怯えたような表情を見せるのです。
芸者の夢乃とは全くと言っていいほど別人です。
この状況を見て倫太郎は夢乃の精神疾患を確信したのでした。

どうやら芸者の時の人格と芸者でない時の二つの人格が夢乃には存在する
病気だと思うというのです。
ドラマでは「解離性同一性障害」と言ってましたっけ?
いわゆる二重人格のような病気なのでしょう。
何らかの精神的ストレスがかかりその時々によって異なる人格が現れてしまうようです。

そんな倫太郎の心配は上の空。 夢乃はいつもの芸者の人格に戻り、
円能寺から大金をだまし取ろうと企てます。
夢乃が住み込む芸者たちの下宿所の屋根の葺き替えをするために必要だと言って
お金を出してもらおうとしました。
結局、相沢るり子(高畑淳子)のプレッシャーが全てを負の方向に動かしているようですね。

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   相沢るり子(高畑淳子)

一方、セクハラ問題で牧子は病院を訴えるとまで言い出し、
騒ぎが大きくなる一途。 ますます、精神的に追い込まれる宮川。
この様子を見て、倫太郎は宿敵の宮川の心に寄り添おうとします。
そうなんです。
宮川の倫太郎によるカウンセリングが始まるのです。

カウンセリングといっても診察室で行う仰々しいものではなく
一緒にマッサージを受けながら宮川と話をしたのでした。

ずっと前から牧子の担当医だった宮川は、診察の際牧子が嘘をついている事に気づき
思わずそのことを指摘してしまったことがあるようでした
嘘で塗り固めた心の壁で、牧子は寂しさを紛らわせていたのに それを叩き壊してしまった…
倫太郎は、牧子の本当の心の寂しさをこれからは診てあげてください。
そう宮川に頼みました。

夢乃が円能寺からだまし取ったお金で豪遊する謎の女・相沢るり子…
そこに女将の伊久美(余貴美子)が血相を変えてやってきます。

夢乃がお客を騙したことを知り、そしてその原因がるり子にあることを悟ったからです。
伊久美は「夢乃をいい加減解放してあげて!」 と懇願しますが…
ここで、るり子の口から衝撃発言が… 「自分の娘をどうしようが関係ない!」
娘?? 相沢るり子と夢乃は親子だったということがここで判明するのです。
これは驚きでした。

一方、倫太郎は研修医の福原と共に牧子の娘・千果と一緒にいました。
折角だということで、学生時代バレエをやっていたという福原と
千果がバレエを踊ってみることにしました。

そこへ牧子がやってきます。
「勝手なことしないで!」
実は、元プリマだった牧子は一緒に踊った旦那がこの世を去ってから 踊ることを封印していたのです。

そんな牧子に倫太郎は
「牧子さん、あなたは今一人で踊ろうとはしていませんか?」
「千果ちゃんの事をしっかりと見てあげてください」

一生懸命になって踊る千果。 その姿を見て牧子は泣き崩れます。
自分の姿と千果の姿が重なったのでしょう。

さらに倫太郎は 「傷ついた過去から逃避するために…それを隠そうとする。
それも生きるすべとしてはいいことです。 でも、一人で頑張らないでください」 そう声をかけました。

千果を思い切り抱きしめ号泣する牧子がそこにはいました。

その晩、夢乃が倫太郎の家を訪ねてきます。
その時の人格は夢乃ではなく「明良」というるり子の娘の人格でした。
それに気づいた倫太郎は「わたしはあなたの味方です」といい 「明良」の心に寄り添おうとします。

すると突然、今度は夢乃の人格が表に出てきます。
「夢乃さん、あなたは傷ついた『明良』さんを必死で守ってるんですね」
と声をかけるのですが…

そう言われた夢乃はすごい形相で
「つまんない男ね!二度と明良に近づかないで!」
と言い放ったのです。

第5話 (5月13日放送分)

夢乃の「乖離性同一性障害」(いわゆる多重人格)を確信した倫太郎は
「あなたの過去を知りたい」と夢乃に迫りますが…

「もう、これ以上私の中に入ってこないで!」と完全拒絶されてしまいました。
それでも、倫太郎は心配で仕方ありません。
そんな倫太郎を百合子は「医師としての境界線を越えるな」とたしなめます。

そんな折、葉子が友人の大滝ナミ(ハマカワフミエ)のことで倫太郎に相談を持ち掛けます。
ナミは慧南病院は初めてではなく、福原(高橋一生)が担当している患者でした。
福原の治療で一時的に症状は落ち着いていたようでしたが ここへきて症状が再発したとのことでした。

どうやらナミはギャンブル依存で治療を受けていたのです。
一旦は回復傾向にあったのですが… 婚約者から裏切られて再発してしまったようなのです。

そこで倫太郎は荒療治を考え出します。

ナミをギャンブルに誘いました。

倫太郎の治療法には主治医の福原は乗り気ではありませんでした。
そこで、福原はナミに倫太郎の誘いに乗らないように説得します。

必死にギャンブルからの誘惑を耐えようとしたナミでしたが
結局は倫太郎のもとに行ってしまいます。

悩んだ分、倫太郎の元に着いたのは約束の時間の1分後でした。
焦ってやってきたナミに倫太郎は 「1分遅れたので、賭博場は終了しました」
とナミを追い返します。

そして・・・
「よく頑張って1分我慢しましたね。この我慢できる時間を伸ばしていきましょう」
と満面の笑みでナミに話しかけます。

そして倫太郎はナミの母親にも協力を求めます。
ナミにお金を無心されても援助はしないでほしい。
しばらく会わない覚悟も持ってほしい。
それが、結果的にはナミには一番いいことだと伝えます。

 

一方、倫太郎が心配する夢乃は、再びるり子に1000万を請求されます。
実の母が娘をたかる…
何故なんでしょう?
夢乃とるり子の間には一体どんな秘密があるのでしょうか?

困ってしまった夢乃は円能寺に助けを求めます。
そこで円能寺は夢乃に交換条件を出すのです。

 その条件とは 官房長官の池(石橋蓮司)に円能寺が求めている話が
うまく運ぶように 根回しをしてほしい ということでした。

夢乃はその条件をうまく取り計らい円能寺の期待に応えます。

そして夢乃は円能寺に誘われ海辺のレストランに出かけます。
ところがそこで夢乃は姿をくらましてしまうのです。

レストランで仲良く食事をする親子の姿を見て辛かった過去が
甦って来て辛くなってしまったようでした。

夢乃の母親代わりの夢千代が倫太郎の元へとやってきます。
夢乃が姿を消したことを倫太郎に伝えに来たのです。

そこで、倫太郎はこれまで夢乃を診てきて感じたことを 夢千代に話します。
夢千代から夢乃が幼少の頃、母親から淋しい思いをさせられていたことを
聞かされた倫太郎は夢乃を探しに出かけます。

夢乃は一人、海岸に佇んでいました。
倫太郎が近づくとそこにいたのは「明良」の人格の夢乃がいました。

「明良」は倫太郎になぜ、心の医者になったのかを聞きました。
倫太郎はゆっくりと自分の母親の事を話し始めます。
それは、つらい過去でした。
心の病を持った母親を元気づけたくて言った一言「頑張って!」
その一言が原因かどうかはわからないのですが…
結果、大好きだった母親を失う結果を招いたのでした。

心打ちひしがれた倫太郎を救ったのはあるコメディアンでした。
心から笑わされて少し気持ちが楽になったような気持ちになったのです。
倫太郎は同じような心に傷を負った人を笑いで助けたいと心から感じ
コメディアンになりたかったのですが、その才能は持ち合わせていません。
そこで、次になりたいと思っていた心の医者になったというのです。

倫太郎が話した内容を聞き、同じような境遇で悩んでいたことを知った
「明良」は 「ずっと私のそばにいてくれませんか?」と倫太郎に聞きます。
「そばにいますよ」と笑顔で応える倫太郎。
ようやく寄り添う治療のしたい倫太郎はスタート地点に立てたわけですね。

倫太郎は「明良」と共に夢乃の家に帰ります。
そこには後輩芸者の小夢(中西美穂)が待っていました。
今日は夢乃の誕生日だったのです。

お祝いを受けうれしそうな「明良」。
「わたしは産まれてきてもよかったの」 と尋ねる「明良」。
「当たり前じゃないですか」と倫太郎は応えます。
倫太郎が寄り添ったおかげで徐々に「明良」は心を開いていきます。

「明良」に寄り添えたこと。 そして何より心を開いてくれたことが嬉しかった倫太郎。
気分よく自宅に帰ると… るり子が押しかけて来たのです。

「夢乃が最近変わったけど、いったいあんた夢乃に何をしたの?」
そう吐き捨てるように言うるり子に倫太郎は冷静に
「これ以上、夢乃さんを苦しめないでください。
夢乃さんはあなたを許そう、あなたを愛してあげようとしてしまいますから…」
と言います。

すると、るり子はブチ切れ気味に
「あんたと明良は似てるわね。 あんたも母親が恋しいんでしょ!
もしかするとあんたの母親も男にだらしなかったんじゃないの?」
そう、言い放ちます。

これにはさすがの倫太郎も頭に来たようで…
「あんたみたいな母親はいない方がいいんだ!!」
と怒鳴ってしまいました。

第6話 (5月20日放送分)

今回はストーカー被害に遭って情緒不安定になっている女性・好美(山田真歩)に 寄り添います。
一通り話を聞き、警察への相談を勧めた倫太郎ですが…
好美は「警察はいつもあてにならない」と取り合おうとしません。

後日、問題が起きてしまいます。
好美から「ストーカーに狙われているから日野先生に変わってほしい」と 病院に電話がかかってきたのです。
電話を受けたのは葉子で、あいにく日野先生は不在ですと告げると…
好美は逆上して電話を切ってしまいます。

それを聞いた倫太郎は葉子に患者を突き放すような対応は良くないと たしなめます。
倫太郎に注意を受けた葉子はそれが原因で意気消沈してしまいます。

一方、夢乃は「明良」の人格が現れた時は倫太郎に心を開くのですが
夢乃の人格の時は「私がヒノリンの人生を狂わせてあげる…」と敵意むき出しになります。
なんだか、訳が分からない状況になってきてしまっているようですねww。

ある晩、明良が倫太郎を訪ねてきます。
「中でお話しませんか」と倫太郎は明良を自宅に招き入れます。
そんなやり取りを葉子に見られてしまいます。

家の中で倫太郎は明良から話を聞きます。
夢乃の人格が携帯電話のデータを消してしまったり、大切なものを壊してしまってるということを
聞いた倫太郎は 「明良さんと夢乃さんの時間を私が繋ぎます」と約束します。
そのためにここにその日あった出来事や思ったことを書いてくださいと
一冊のノートを倫太郎は明良に手渡しました。
すごくうれしそうな明良の表情が印象的でした。

その晩、置屋に明良の母親のるり子が押しかけてきます。
現在の母親代わりの夢千代は必死にるり子を追い返しますが…
この一部始終を部屋で明良が聞いていたのです。
心がざわついてしまった明良の人格に夢乃が現れます。

夢乃は「明良のために私がなんとかする。だからヒノリンの事は忘れて」と
倫太郎から明良が受け取ったノートを見るも無残に引きちぎってしまいます。

その翌日、倫太郎の携帯に妹のまどかから電話が入ります。
ペットの弥助がいなくなり、家が荒らされているというのです。

これは一大事です。
倫太郎は百合子にSOSし、まどかと3人で弥助の行方を追いました。

そんな、倫太郎不在時に診察室に明良が訪ねてきます。
留守番をしていた葉子は昨夜の一件を根に持ち、明良に冷たく当たってしまいます。

一方倫太郎たちは、必死に弥助を探しますが見つかりません。
後から葉子と福原も加わり5人での大捜索が始まりました。

ようやく公園に明良と一緒にいる弥助を発見。
てっきり明良が弥助を連れ出したものだと思った葉子は 診察室に
やってきた明良を冷たく追い払ったことを告白。 そして、倫太郎に謝りました。
明良がそれが原因で心が不安定になってしまったと思ったんですね。

うつむく明良の体には無数の「裏切り者」というマジックペンでの落書きが なされていました。
尋常ではないと感じた倫太郎は明良を家に連れ帰り話を聞きました。
夢乃の人格と葛藤している様子が手に取るようにわかった倫太郎は
今度、夢千代さんと一緒に診察室に来るように明良に言います。
夢乃と少し話がしたいと言ったのです。

一方、ストーカー問題で悩む好美。
診察前に葉子は倫太郎に告白します。
「好きです」と。

ですが、倫太郎は「ありがとう。でもあなたの気持ちを受け入れることは出来ません」と
とてもやさしく断ります。
これで、吹っ切れた葉子は好美のもとに行きます。

好美は倫太郎に会わせろと訴えますが…
なりふり構わず好美に話しかけます。

好美は倫太郎のファンで倫太郎の言葉に勇気をもらって生きてきたのです。
葉子は全てを知っていました。
好美が倫太郎の家を荒らし、弥助をさらったことも含めてすべて。

知っていたからこそ、そして好美の気持ちがわかるからこそ好美と向き合おうとしたのです。

「わたしもあなたと同じです。好きな人に振り向いてもらえないのはつらいですよね」

「でも、好きな人からもらったものをなくしてしまうことの方がもっとつらいことだと思う」
「今、あなたはせっかく日野先生からもらった大切なことをなくそうとしているんですよ」

この言葉は好美の心に刺さったようで…
「日野先生の声を最後にもう一度だけ聞かせてください」 と言い出します。

そこへ倫太郎がやってきます。
倫太郎はわざと好美にとってきつい一言を発します。

「私は、家族同様のペットを連れ去られ、両親が守り続けた家をメチャクチャにされました。
私の心はすごく傷つけられました。あなたは私に何か言うことはありますか?」

好美は何も言えずうつむいていました。
倫太郎はそれ以上何も言わず、診察室から去って行きました。

これは倫太郎が精神科医として取り得る最善の方法だったのです。
ストーカー被害者が加害者に自分は深く傷ついていることを伝えると
おおよそ加害者は反省してストーカー行為を辞める。
そういった考えに基づいてのことだったのです。

そして、ストーカー当事者の倫太郎は今後、好美の診察をすることは出来ません。
葉子に「好美さんの心に寄り添ってあげてください」
とバトンタッチしたのでした。

そして、診察室に夢千代に連れられて明良がやってきました。
倫太郎は夢千代に席をはずしてもらうようにお願いし、明良と向き合います。

すると、明良が「先生、ギュっとして」と言います。

倫太郎は笑って頷き明良の肩にふれます。
すると、ニヤッとあやしげな表情をする明良。

そうなんです。
診察室にいたのは明良の仮面をかぶった夢乃だったのです。

第7話 (5月27日放送分)

夢千代と一緒に診察室にやって来たのは
やはり、明良の仮面をかぶった夢乃でした。

夢乃は診察室で大暴れ。 明良にちょっかいを出していることが無性に腹を立てていたのです。
その結果、診察室はメチャクチャになってしまいます。
ですが、倫太郎は何も言わず、夢乃のやりたいようにやらせたのです。
いよいよ、夢乃への治療も始まったわけです。

時期を同じくして、薫(内田有紀)の息子・深也(平林智志)が美術展で グランプリを取ります。
深也は、自閉症の子供でした。 ですが、美術の才能はずば抜けているのです。

そこに目を付けたのが、宮川です。
格好の研究材料だと判断し、深也の脳の機能を研究させてほしいと申し出ます。

そういった研究の対象とされた患者は心に負担がかかってしまうことを恐れ 宮川に猛反対します。
いつもになく怒鳴りながら必死になって訴える倫太郎。
ところが、それをよそ目に円能寺は宮川の研究に興味を示します。

そして、あろうことか、深也と夢乃の担当から外れるよう通告するのです。

自分の力不足と現状に嫌気がさした倫太郎は深く落ち込みます。
 

研究のため、宮川は早速、薫にオファーをかけます。
もちろん、息子の為を思い薫はこの申し出を丁重に断りました。

落ち込む倫太郎の前に明良が現れました。 手にはピンク色のゾウのぬいぐるみを持って。
夢乃が診察室をメチャクチャにしたとき、深也が部屋を片付けてくれたお礼なんだとか。

それはいいですね。深也君喜びますよ! と倫太郎は笑顔で明良に言いました。
もしよければ次の休みに倫太郎の家で深也の美術展グランプリ受賞のパーティをするから
そこで渡してあげないかと倫太郎は明良に提案をします。

薫に研究の申し出を断られた宮川は円能寺に報告をいれました。
その時に、以前、助手の矢部から渡された写真を円能寺に見せました。
その写真は夢乃と倫太郎がキスしているところが収められていました。

円能寺はすぐに写真の件を夢乃に確かめます。
しかし、夢乃はさらりとかわし、円能寺が目を離したをした隙に
懐にその写真をかくしてしまいます。

そして、深也のお祝いパーティの日。 明良は倫太郎の自宅を訪れます。
モジモジしてしまい家のチャイムを鳴らせずにいると 倫太郎の妹・まどかに見つかってしまいます。
まどかは、明良のことをあまり良くは思っていません。
「お兄ちゃんにあまりつきまとわないで。 お兄ちゃんもあなた以外にたくさん患者さんがいるの」
と冷たく突き放してしまいます。

すると… 明良の中に夢乃の人格が現れます。
夢乃は裏切らられる前にこっちが裏切ってやる!
と激怒し倫太郎の家の前から立ち去りました。

そのまま、母親のるり子に会いに行き、
円能寺から奪った写真を 手渡しました。 倫太郎を裏切ったのです。

そんな中、深也が倫太郎の診察室に一人でやってきます。
その日は深也の診察日ではありませんでした。

言葉をうまく話せない深也は文字盤を倫太郎の前に持ってきて
必死になって倫太郎に自分の気持ちを伝えようとします。 一文字ずつ、指さしながら…
「ぼ・く・が・お・と・う・さ・ん・に・な・つ・た・と・き ぼ・く・の・こ・ど・も・が・こ・ま・ら・な・い・よ・う・に き・か・い・に・は・い・る え・ら・い・せ・ん・せ・い・が・い・い・ほ・う・ほ・う・を お・も・い・つ・く・か・も・し・れ・な・い・か・ら」
自分を研究に役立ててほしいと言っているのですね。

倫太郎も薫も深夜の気持ちを大事にしようと考えます。

時を同じくして、円能寺が倫太郎の先輩の荒木のもとを訪れます。
もう一度、病院に戻ってこないかと言うのです。
もう一度、白い巨塔の頂点を目指さないかと…

そして、何年かぶりに慧南大学病院を訪れる荒木。
そこで、荒木と外科主任教授の蓮見が久方ぶりに顔を合わせます。
なにやら、この二人因縁がありそうです。
荒木が病院を去った過去に関係があるかもしれないですね。

そして、荒木は倫太郎の診察室も訪れます。
二人が話をしていると… るり子が勢いよく入ってきました。

夢乃から預かった写真を持ってきたのです。
そしてその写真をネタに倫太郎に対してなんと5000万円もの大金を 要求したのです…

第8話 (6月3日放送分)

5000万を要求してきたるり子を荒木の機転で追い返すことに
成功し、倫太郎は救われました。

7話のラストで落としたボールペンのありかがわからなかった外科主任教授の蓮見。
徐々に視力が落ちて行ってるようです。

倫太郎は原因が心因的なものではないかと疑い、検査をすることを勧めます。
ところが蓮見は検査は受けないと言い張ります。

蓮見はある大臣の息子の大きな手術を円能寺経由で依頼をされます。
大臣の息子は脳に腫瘍があり、手術をすれば記憶障害が出る可能性があるため
蓮見は、危険な手術はできないと主張しますが
円能寺は新しい病院設立の補助金を融通するために大臣の息子を助けなければならない。
そういった理由で執刀するように蓮見に命令します。

蓮見が検査を拒むのにはなにか原因があるのか?
そして視力が落ちていくわけとは?
気になる倫太郎は、先輩の荒木に相談をします。
荒木と蓮見は同期だったのです。

そこで、倫太郎は蓮見と荒木の驚愕の因縁を知るのです。
蓮見の視力が落ちていくのはやはり過去のトラウマに理由がありました。

過去に精神科に通っていた女性がいました。
その女性は症状から「統合失調症」が当初は疑われましたが
検査が進むうちに脳に障害があることが判明したのです。

荒木は、記憶に障害が起こらない新たな手術法を推奨しましたが
脳外科の蓮見は既存の術法を施すと言い張ります。
荒木の推奨する方法は日本ではまだ認可されない手術方法だったからです。
ところが、既存の方法だと記憶に障害が残る可能性があったのです。

結局、方針は蓮見が考えた方法が採用されました。
手術は成功しましたが…
荒木の懸念した記憶障害がその女性に残ってしまったのです。

これは、医療ミスとして世間で騒がれ始めましたが
ある時期を境に何もなかったかのように騒がれなくなりました。
円能寺の圧力で揉み消されたのです。
ですから、蓮見は円能寺に頭が上がらないのです。

その10年後、患者の女性が他界しました。
葬儀に参列した蓮見は強烈な言葉を患者の女性の母親から浴びせられます。
女性は母親に対し「本当にあなたは私の母親なの?」とずっと10年間言われ続けたというのです。

この言葉を聞き、責任の重さに気づいた蓮見はそれがトラウマとなり
丁度そのころから視力も低下し始めたようなのです。

そんな折、大臣の息子が緊急搬送されます。
倫太郎は蓮見にほかの病院を探すように忠告しますが、一刻を争う状況でそうもいきません。
蓮見は苦渋の選択をします。
執刀を百合子に任せたのです。
長時間にわたるオペは無事成功。
円能寺もホッと胸をなでおろしました。

一方、るり子のお金の無心は激しさを増していました。
その様子を見て、明良の母親代わりの夢千代はるり子にお金を工面するから
もう、明良には会わないでほしいと土下座をして頼みます。

ある日、るり子は明良を呼び出します。
そこで、るり子が明良に言い放った言葉が明良を動揺させることになるのです。

「もう、あんたは用なし。もういらない…さようなら」

そう言われた明良の中に夢乃が現れます。
夢乃は何とかお金を工面し、るり子を明良に取り戻そうとします。
そして、夢乃は倫太郎の家に忍び込みます。
倫太郎の家で金目のものを物色していたのです。

夢乃は倫太郎に対し「どうして私に消えろなんて言うの?」とものすごい剣幕で迫ります。
それに対し倫太郎は「明良さんと夢乃さんの時間を繋ぎたい。楽しい記憶も辛い記憶も全てひっくるめてあなたなんです。
だから、自分の人生なのに記憶がぽっかりと抜け落ちないためにもあなたと明良さんを繋ぎたいんです」
と訴えます。

ところが夢乃は「記憶で苦しんでるのに…ヒノリンにもその苦しみを教えてあげる」
逆上して倫太郎の家を飛び出していきました。

翌日、理事長室に宮川が飛び込んできます。
手には週刊誌が握られていました。
大臣の息子の手術が成功し喜んでいた矢先…
円能寺の前に差し出された週刊誌には、倫太郎と夢乃がキスしている写真が掲載されていたのです。

どうやら、夢乃の「苦しみを教えてあげる」というのはこのことのようです。
夢乃が倫太郎を訴えたのでした。

第9話 (6月10日放送分)

倫太郎がスキャンダル!
週刊誌に夢乃とのキス写真が掲載されてしまったのです。

倫太郎は執筆、テレビなどでコメントすることも任されいわば売れっ子なのです。
そんな今を時めく精神科医がスクープされたとなると…。 大騒ぎです。

病院は蜂の巣をつついたような状態になりました。
そんな様子を見て、倫太郎を良く思っていない円能寺は 倫太郎に謹慎を命じます。
代わりに荒木が慧南病院に復帰することになりました。
何か考えていることがあるようなそぶりの荒木でしたが…
倫太郎にもその真意は見抜けないようでした。

実は荒木は新しい病院の院長を円能寺から依頼され快諾していたのでした。
・・・快諾したのですが、それは倫太郎の事を考えてのことだったのです。
円能寺としては病院の宣伝につながるという理由から、世間的に評判がよく人気のある
倫太郎を院長にしようと考えていたのです。
私腹を肥やそうとしている魂胆を見抜いた荒木は円能寺の話に飛びついたように
見せていたというわけです。

蓮見の手術で記憶をなくしてしまった女性に荒木は恋心を抱いていたのです。
そういった自分の苦い記憶もあり、倫太郎には夢乃を失うようにはなってもらいたくなく
なんとか夢乃を救ってやってほしいと荒木は思っていたのです。
そのためもあり、円能寺と倫太郎の距離を遠ざけようとも考えていたのでした。

自分の別人格の夢乃が全て仕組んだものだと思いこんだ明良は、
これ以上倫太郎に迷惑を かけられないと考えます。

もう自分は倫太郎に会ってはいけない。
会えば夢乃が出てきて邪魔をする。

そう考えた明良は倫太郎から距離を置こうとしますが…
倫太郎は明良に対し、いつも通り優しく接するのでした。

そして、明良の別人格の夢乃は、倫太郎に敵対心を向けるばかりでした。
それでも、倫太郎は夢乃に医師として真摯に向き合い、夢乃を救いたいという姿勢を見せます。

そんな倫太郎を見てむしろ頭にきた夢乃は母親のるり子と共によからぬ計画を立てていたのです。
それは、週刊誌の記事になったことについての記者会見でした。
 この騒動の発端はるり子が写真を週刊誌に打ったことが始まりだったのです。
お金の為なら何でもしてしまう…恐ろしいですね。

でたらめばかりで倫太郎を窮地に追い込むための会見だったのですが
途中で倫太郎が会場に現れます。
そこで、倫太郎は会見内容を否定するどころか…
「夢乃さんの言う通りです」と認めてしまうのです。

倫太郎は自分を守ることよりも夢乃をまず第一に考えたのですね。
そんな倫太郎を見て夢乃は会場を立ち去ります。
そして夢乃は姿をくらましてしまいます。

ある日、病院に姿を消していた夢乃がやってきます。
知らせを受けた倫太郎は、急いで病院に駆けつけました。

夢乃は、明良が倫太郎に恋をしていること、そしてそれが明良が苦しめていること。
だからこそ明の人格を消してほしいと訴えました。
それについて倫太郎は、夢乃のことも明良のこともどちらも大切で二人とも価値のある存在。
だからどちらかを消すとかできない。と応えます。

夢乃は、私を愛してくれませんか?と聞きますが
倫太郎は自分は医者で治療をする立場。恋愛関係になっては治療が出来ないと優しく答えました。

そう聞いた、夢乃は「さようなら」という言葉を残し、診察室から去って行きました。
しばらく考えて倫太郎は夢乃を追って走り出します。

そして、倫太郎は夢乃をぎゅっと抱きしめたのでした。

最終話 (6月17日放送分)

先生、さようならという言葉を残して診察室を去る 夢乃を追いかけて抱きしめた倫太郎。
もう、そこには医師と患者という境界線はありませんでした。
確かに、荒木の助言もあったのですが、倫太郎はそれだけ夢乃を大切に 思っていたのです。

そして解離性同一性障害の症状も改善の方向に向かっていたのです。
明良と夢乃の人格はこれで統合されたと思わせるくらいに…。

そんな折、明良の母親のるり子が逮捕されます。 無銭飲食の現行犯でした。
折角よくなり始めた病気…
それは心配なんですが、とても大切に思っている母親のために
明良は不安を抱えつつも、るり子の身元引受人になります。

るり子と明良、夢千代はそのまま倫太郎の自宅で話合います。
そこで、明良はるり子との決別を決心します。 自立していかなければならない。
明良の並々ならぬ決意でした。

二人の母、

るり子には「さようなら」、
夢千代には「ありがとう。もうこれからは大丈夫です」
を伝えます。

娘の決心を受け入れられないるり子は泣き叫びます。
すると、明良は、幼少期どれだけ辛い思いをしたのかをるり子に話し始めました。

明良は「一緒に居たかった」「愛してほしかった」
だけど「お母さんはいつもそばにいなかった」

そんな母でもお金を渡すときは喜んでほめてくれた。
ほめて欲しいから、芸者の道を必死に頑張ってきた。
でも、もう自分自身、自立していくことを決めたと伝えました。

 一方で夢破れた円能寺は荒れていました。
かねてから円能寺の野望だった新病院開設の話がとん挫したのでした。
その様子は見ていても痛々しく、誰彼かまわず当り散らしていたのです。

こんな状況に陥ったのは全て倫太郎のせいだと 大暴れし、
蓮見も宮川もクビにする!とまで言い出し始めました。

これ以上の状況悪化は病院経営にも差支えが生じる。
そう判断した蓮見は倫太郎に相談します。

話の内容から、倫太郎は円能寺が急性ストレス障害だと判断。
治療のため円能寺と向き合うことにしました。

ところが、円能寺は倫太郎の話も聞こうとはしませんでした。

そんなある日、円能寺が芸者たちが暮らす置屋へやってきました。
置屋で円能寺と倫太郎はもう一度話をすることになりました。

円能寺が病院を買収しようと思い立った理由が強烈でした。
その病院はなんと円能寺の父親が経営する病院だったのです。

なぜ、父親の病院を買収しようとしたのか?

それは「父親を見返すため」でした。 円能寺は父親からそれほど期待されていなかったのです。
円能寺の二人の兄は父親の病院で医師として働いています。
ところが、円能寺は医者にすらなれませんでした。

父親は落ちこぼれの円能寺に見切りをつけます。
一切、親としての立場を放棄したのです。
子供(孫)の顔も見に来ない、円能寺が離婚しても会いにも来ない。
そんな父親を見返したくて…
この買収こそがそのチャンスだったというわけです。

円能寺は父親への怒りをパワーにして頑張ってきたのでした。
その話を聞いた倫太郎は円能寺に言いました。
「怒りを燃やし続ければ、いずれ自分自身を燃やし尽くしてしまいます」

そんな倫太郎に円能寺は
「どうしたらいい」と尋ねました。

倫太郎は「何もしなくていいと思います。理事長には行き場があるじゃないですか」 と応えました。
円能寺の隣には夢千代がいます。
倫太郎は知っていたのです。
円能寺も夢千代もお互いの事を大切に考えているということを…。

後日、倫太郎は全てのいきさつを先輩の荒木に報告に行きました。
そこで、思わぬ人と遭遇します。 荒木の病院のお手伝いとして、るり子がいたのですww。
これは、治療も兼ねていると荒木は言いますが…
何となく荒木とるり子はいい感じでした。
これで、るり子の症状も改善していくといいのですが…

その後、倫太郎は明良と過ごす時間の中で、
自分にとって明良がかけがえのない存在だということに 気が付き始めます。

この時、すでに倫太郎は決心をしていました。
精神科医を辞め、ずっと明良と寄り添って生きようと…

そして、倫太郎の最愛の母の命日。
倫太郎は明良と一緒に母親の墓参りに出かけました。
そこで、母親への気持ちを明良に話します。
明良はその話を聞き、倫太郎が母親をどれだけ愛していたのかを知りました。

そして、ついに倫太郎は明良に自分の気持ちを伝えます。

「僕と結婚してください」

明良の答えは…

「結婚は出来ません」
???どんでん返しです!その理由はこうでした。

「私は先生のことが好きです。でも、それは精神科医としての先生が好きなんです。」
「先生が書いた本の中で『恋愛は一時的な精神疾患』とかkれていますよね?」
「患者を好きになってしまうような方とは結婚できません」
ときっぱり言ったのです。

かなり、皮肉は入ってましたが…実の気持ちは

明良は

・倫太郎には精神科医を続けてほしい
・百合子が倫太郎に想いを寄せていることに気づいていた

この二つの理由があって結婚は出来ないと考えたのでした。
断るというか、自ら身を引いたということですね。

明良は「また、診察してくれますか?」 そう聞きました。
「もちろんです」 倫太郎もそう答えます。

結局、倫太郎は精神科医を続けることにしたようです。

いつものように多忙な倫太郎の毎日が始まったのです。 

以上が結末までのストーリーになります。

最後はどんでん返しが起きてしまいましたww。

ですが、すべての内容において言えますが

患者に共感し寄り添うという倫太郎の真摯な考えに
患者自身が倫太郎に共感していましたよね。
こんな素晴らしいお医者さんがいたらな… 何度もそう思いました。

そんな倫太郎像が演技力バツグンの 堺さんによって演じられ、すごく良かったです。
また、どこかでDr.倫太郎に会いたいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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