綾真澄がアジア大会、ハンマー投げで銅獲得！張文秀はなぜ失格に？

公開日： 2014/10/04 : スポーツ

仁川アジア大会ももう閉幕となりますが…
滑り込みメダル奪取となったラッキーな選手が出現しました。

女子ハンマー投げの綾真澄選手です。

なんと、金メダルを獲得した中国の張文秀選手が失格。
４位で涙をのんだはずの綾真澄選手が繰り上げで銅メダルを獲得することに。

これは喜んでいいものかそうでないのか？
ですが、メダル獲得は紛れもない事実。
ラッキーでもなんでもいいじゃないですか！
大いに喜ぼうではないですか。

綾選手！おめでとうございます。

おおっ！誕生日までおめでたい。元日生まれですね～。
１９８０年１月１日生まれ。現在３４歳。
中学時代は、ソフトボールで活躍していました。

陸上競技を始めたのは高校に入ってからなんだそうです。
高校時代はやり投げをやっており、国体にも出場したそうですよ。
やはり、野球やソフトボールにやり投げで成功する要素というものは大いにありそうですね。

大学は中京大学へ進み、そこでハンマー投げに転向します。
メキメキ実力を上げたきっかけは室伏重信の指導を受けたことが大きかったといいます。
それはすごいですよ～。なんたってハンマー投げの第一人者ですからね。
室伏広治選手のお父さんです。

グングン実力を付けた綾選手。
４年生の日本選手権では、待望の初優勝。
しかも、６２．１３ｍの日本新記録だったそうです。

その後、社会人に進んでもハンマー投げを続け、名だたる大会で好成績を収めます。
ところが、好事魔多し。
腰痛に悩まされるようになったそうです。

アテネオリンピックをめざし頑張ってきましたが、
腰痛もたたってか大学の先輩でもある室伏由佳（ミズノ）に敗れ
惜しくも出場を逃しました。

しかし、ここで引き下がらないのが綾選手の強い所です。

２０１２年６月に日本選手権で優勝。
この優勝は優勝記録歴代１位となる７度目の優勝。
腰痛でアテネ五輪を逃した鬱憤を見事に晴らしました。
翌年の２０１３年にも選手権８度目の優勝。
名実ともに女子ハンマー投げ第一人者になりました。

そして、仁川アジア大会。
繰り上がりではありますが… 銅メダルを獲得。

本当に良かったです。
おめでとうございます。

せっかく獲得した金メダル。
なぜ失格になってしまったのでしょう？

ドーピング。
禁止薬物の使用が尿検査で検出されたのです。

「ゼラノール」と呼ばれるもので体重を増やす効果があるものなんだそうです。
やはり、ハンマー投げのような競技は全身を使い、体重を利用するため
ウェイト増加というのは効果があるのでしょうね。

しかしこれはＮＧ。
せっかくの日頃のトレーニングが水の泡になってしまいました。

どうしても、こういった競技大会では問題になるドーピング問題。
張文秀選手の一件でこのアジア大会６件目の違反となったそうです。

中国の選手とはいえ本当に残念です。